2020年度が始まりました。
本来であれば、夏にオリンピックを控え、インバウンドも活況。日本全体に「良い風」が吹いているタイミングです。
ところが現在、新型コロナウィルス感染症の拡大により我が国はもとより、世界中で様々な影響が及んでいます。
京都においても例外ではなく観光業を始めとするホスピタリティ産業には、大きな経済的な影響も避けられない状況です。
本学においても、合同卒業式・入学式の式典を中止、また学事日程も当初より変更(授業開始は5/11~)するという苦渋の意思決定を行いました。
このような状況の中においても、教職員の皆さんの創意工夫により先日の各校の卒業証書授与式は短いながら、心温まる時間をそれぞれ作り出していただきました。
各校のSNSでも、学生の晴れやかな姿、笑顔が印象的でした。まさに、ピンチをチャンスにした好例。
改めて短時間で準備をいただいた皆さんに対し、この場を借りて感謝申し上げます。
一方で、4月からの学事日程では一部制約を受け、授業は延期(4/8時点で5/11開始)学生への就職支援、学生募集(特にイベント動員)に多大なマイナス影響がある等の可能性も、現時点では否定できません。
しかしながら、このような有事の際だからこそ、決して立ち止まらず、これまでにない着想でプラスの思考とともに業務に取り組んでいくことが重要と考えています。
有事の際にこそ、イノベーションが生まれると信じています。
例えば、2月28日には政府より全国小中学校の一斉休校(3/2~)が指示され、全国的な混乱が起きました。
お子さんを養育する教職員にも不安の声が多数あがりました。
本学はここで思考停止せず、速やかに仕組み作りに着手、理事長までの意思決定を行い、時限的な在宅勤務制度の整備や時間調整等に踏み切り、2月28日当日中には教職員の皆さんに基本方針を発表、大きな事案につながることなく、こうして新年度を迎えることができています。
もちろん、4/7に首相から発表のあった政府の「緊急事態宣言」等を踏まえても、速やかに全学としての方針を随時更新し、教職員の皆様の安全、安心の確保に努めます。
学校法人大和学園
常務理事(法人事務局 事務局長) 田中 幹人