こんにちは!
採用担当のM.Tです。
今日は、これからの専門学校業界にとって、大きな追い風となるであろう
「新たな学校種」、いわゆる新学校種のお話をご紹介したいと思います。(参考:日経新聞2016/5/30付の記事)
巷では、職業教育学校?専門職大学?色々と呼び名はありますが、我が国の高等教育機関の学校体系において実践的な職業能力
を身に付けるための「新学校種」がプロフェッショナルラインとして、
大学のアカデミックラインと並列して組み込まれようとする動きが見られるなど、専門学校の格上げが期待されています。
新たな学校種とは?
本制度は、2011年の文部科学省の中央教育審議会の「キャリア教育・職業教育の在り方について」の答申で、
初めて打ち出されたものです。
安倍総理の強い思いで、2014年の教育再生実行会議の第5次と6次の提言にも入り、昨年3月に文科省の有識者会議の審議報告があり、
昨年4月から中央教育審議会の特別部会の議論が始まっています。
さらに昨年夏に発表された日本再興戦略改訂版、いわゆる政府の成長戦略にも
職業教育に特化した学校種を、ということが盛り込まれています。
この新たな学校種について、もし実現がするのであれば、
50年ぶりの日本の高等教育制度の改正となり、教育業界を取り巻く環境は、大きく変わっていくものと予想されます。
中央教育審議会の議論は、どうなっていくの?
社会全体に目を向けると、65歳以上人口の割合が初めて25%を超え、生産年齢人
口が32年ぶりに8千万人を割り込んで労働力不足につながることが懸念されるなど、人口構造の
変化が社会・経済に影響を与えています。一方、政府の成長戦略において、サービス産業の生産性
を向上するための施策が講じられるなど、地域力・産業力を高めるためにホスピタリティ産業の担
う役割はますます重要になっています。
そんな中、職業人に求められる能力はますます高度化・複雑化・雇用の流動化し、
わが国の経済競争力の維持・向上に向けて、成長分野等への人材シフトとともに、
事業現場における様々な変化への対応等(労働生産性の向上、商品・サービスの質向上、国際化への対応)の推進が不可欠となっています。
文部科学省の政務官を歴任された参議院議員の赤池さんも
「職業教育が一段低く見られ、大学進学自体を評価する風潮も見受けられ、
技能と学問の双方の教育を行うことを明確にし、技能の教育に強みを持った新たな高等教育機関を制度化が必要」と
声だかに主張されています。
中央教育審議会「実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の制度化に関する特別部会」では全17回にわたって
有識者で議論がなされ、 答申案の第一部「社会・経済の変化に伴う人材需要に即応した
質の高い専門職業人養成のための新たな高等教育機関の制度化について」が決定されました。
報道の通り、2016年5月30日の中央教育審議会総会で答申案の審議を行い、
国会審議に向けて文科省内で法案整備を行われます。
国会での審議後は詳細な設置基準を中教審大学部会で審議される予定です。
職業教育がさらに注目を集めることは間違いなく、栄養・医療・調理・製菓・ホテル・旅行・ブライダルなど多様な学校を持つ
学校法人大和学園としても、今後の議論の方向性に、しっかりと注目をしていきたいと思っています。
専門学校の職業教育の質的向上に向けた取り組み【文部科学省委託事業編】
大和学園の夢ある構想
すでにブログ記事でも何回かご紹介させていただいた通り、
大和学園は2018年にむけた新キャンパスプロジェクトを着々と進めています。
2019年の新学校種の話を合わせて、ますますイノベイティブに学校運営にまい進します!
(参考)文部科学省の中央教育審議会の特別部会
3月30日(水)に、文部科学省の中央教育審議会の特別部会が、1年間の審議を経て、中間取りまとめとして「社会・経済の変化に伴う人材需要に即応した質の高い専門職業人養成のための新たな高等教育機関の制度化について(審議経過報告)」を公表しました。
また、5月25日の最終回では、答申案「個人の能力と可能性を開花させ、全員参加による課題解決を実現するための教育の多様
化と質保証の在り方について」の第一部「社会・経済の変化に伴う人材需要に即応した質の高い
専門職業人養成のための新たな高等教育機関の制度化について」が決定され、特別部会は今回が最終回となりました。
学校法人 大和学園はどうなる?
新時代の幕開けに、役者は揃っています。
新たな時代の幕開けを先取りすべく、掲げた目標の達成に向けて精力的に取り組み、
教職員が一致団結して、エクセレント・アカデミーを創り上げたいと思います。
-FIN-